由緒
天長十年(西暦833年)二月二十八日、淳和天皇が仁明天皇に位をお譲りになり、淳和院(西院)にお移 りになったとき、勅諚により奈良の春日四座大神を勧請し、守護神とされたのに始まります。
信仰
淳和天皇の皇女、崇子(たかこ)内親王の疱瘡が、春日大神様のご威光で快復されてより、皇室から病気平癒や災難厄除けの守護の神と崇められてまいりました。
仁明天皇(承和五年七月)
後桃園天皇(安永三年七月)
仁孝天皇(寛政十二年二月)
敏宮(天保元年十二月)
和宮(弘化三年閏五月)
孝明天皇(慶応二年十二月)等
ご祈祷を命ぜられてまいりました。
現在でも、皇室の崇敬厚く、全国から病気平癒などを願い祈祷や守礼を受ける参拝者が多く、祈願成就の御礼札の数からもご神徳の尊さが伺えます。
また、建御賀豆智命が白鹿に乗り、鹿島からの長い旅路をつつがなく終え、春日の宮居に鎮まられたことから交通安全・旅行安全を祈る「鹿島立ち」の信仰があります。 藤の房が、90センチにも及ぶ「名藤 六尺藤」