山王神社 由緒略記
ご祭神
大山咋神 (おおやまくいのかみ)
玉依姫神 (たまよりひめのかみ)
大己貴神 (おおなむちのかみ)
御利益
方除け 厄除け 縁結び 安産 子授け 夫婦円満
勧請
創建不詳ながら、当時、比叡山天台宗延暦寺の山門領内でした。約九百年あまり前に、この地に、「良真天台宗座主」の「西の京禅坊普賢寺」がありました。
その守護神と崇め、近江(滋賀県)坂本の、「日吉山王大神」を勧請されました。故にこの地を「山ノ内」と称するようになりました。
秋の祭礼出御の神輿
信仰
夫婦岩
本殿の右に「夫婦和合安産子授けの岩」があります。古来より信仰篤く、両岩を撫でて子授け安産を祈ります。また、嬰児の初宮参りの時に、神酒・洗米・梅干を小皿に入れ、折敷にのせてお供えをした後、長命鼻高出世を祈り、しわのよるまで鼻をつまむ。そして、子孫繁栄を祈る習慣は、今も伝えられております。
水琴窟
全国にも、また京都でも数少ない水琴窟の一つ。
水の奏でる音の響きが、聞く者の心を癒し、妖艶幽玄の世界に誘う。
(現在、非公開ですが、まもなく、一般公開予定です。)
この水琴窟は、平成十三年六月復元されました。
庭園は、風格を備え、造園当時の技術が存分に生かされています。「元文五年申年 山王大権現」と刻まれた銘石が、その歴史の重みを表しております。
復元された水琴窟の音は、庭の中央にある蹲(つくばい)より落ちる水滴が、地中に埋められた水盤で水と出会い、幽玄な音として聞こえてくるものです。
水琴窟は、江戸時代に考案されたと言われている日本独特の庭園文化です。地中に伏甕をうめるなど、空洞を作り、そこにしたたり落ちる水が反響して心和ませる美しい音色に聞こえるようにした仕組みです。
大正八年に、境内の大楠を含む景観配慮により整備がなされました。
水琴窟は庭に風雅な趣を添えるとともに、地中からもれてくる高音で、奥深く何とも言えない優しげな響きが 庭園全体にさわやかな静けさをもたらしています。
末社
若宮神社
湍津(たぎつ)姫(ひめの)神は山王神社祭神大己貴神の妃神で、美の神と信仰されております。また、白山(しらやま)姫(ひめの)神は伊弉諾(いざなぎ)尊(みこと) 伊弉冉(いざなみ)尊(みこと)の二柱の総称で、縁結びの祖神と仰がれております。
赤山神社
泰山府(たいざんふ)君(くん) 「天台宗慈覚大師」が山東省赤山にある山神、福寿の神泰山府君に祈念されて、のちに天台宗の守護神方除けの神として勧請されたのが始まりです。
お福稲荷神社
稲荷大神 白蛇を恐れ畏みて、その地に招福を祈り、祀られました。
授与品
山王神社 社務所 075-821-0934
(不在時、西院春日神社 社務所 075-312-0474)